かような次第で | 2014/06/17 22:11 |
投稿者:Ryou | |
かような次第で血の穢を忌むという思想から、各村落には村外れの地に共同の産小屋を設けて、そこへ行ってお産をする習慣は、昔は各地にあった事と存じます。したがってその産所というものは、穢れた場所として認められている訳です。そこで産所という賤民の話になるのでありますが、これまでの普通の説では、その産小屋の風習がやめになり、自分の家でお産をする様になっても、その産所の場所は穢れたものとして捨てられる。その捨てられた産所へ浮浪民が来て住み付いて、その村落の付近におり、村人の為に人の厭がるような用を足す。これが産所という賤民の起りであろうと、こういう説がこれまで行われております。本居内遠翁の「賤者考」や、「近江輿地誌略」などの説、こうであったと記憶しております。しかし私は別の考えを持っております。今も越中のトウナイという部落民は、産婆代りに取上げを行うそうでありますが、「周遊奇談」には、出雲美保関では産婦がそこから二十町ばかりも離れたハチヤの部落へ行って、そこでお産をする例であって、そうすれば決して難産ということがないとあります。 | |
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